
「じぶんが みえない!」
かがくのとも 2022年10月号
五味 太郎 作かがくのとも 2022年10月号
たのしみに待ってた号です!
「じぶんがみえない!」というタイトルに、
この表情。
もうワクワクします。
ぼくはきみが見える、
きみはぼくが見える、
なのにぼくはぼくが見えない!
という発見。
どうがんばっても見えるのは手とお腹と足…
後ろ姿はもっと見えない…
鏡にうつった自分は
『鏡にうつった自分』であって
本物のぼくじゃない…!!
もうね、これね、
予想通りというか。
子どもがスックと立ち上がって、
自分の全身を見回すわけです!
「ほんとだーーーー!!!」
って言いながら、
一生懸命背中を見ようとしたり、
手足を放り出して
見える範囲を確認してみたり。
ハイありがとうーー!!
かがくのともの、
こういうところがたまりません

読み聞かせが終わる前に
自分がやってみたくなる!
さて、重大な発見をした『ぼく』は、
じぶんでじぶんがみたい気持ちが
膨らんでいきます。
けど、友達が言います。
「自分が見えるということは…。」
これはもう、大人でも、
た、たしかに…と唸ってしまう指摘でした。
これが「ちいさなかがくのとも」じゃなくて
「かがくのとも」という点も納得というか!
4~5歳児、
ちょうど自分が周りからどう見られるかが
気になり始めるお年頃なんじゃないかな??
自分の失敗やカッコ悪いところを
見られるのが嫌なお年頃なんじゃないかな??
2〜3歳だと、
読み聞かせしても
まだピンとこないかもしれないな〜
と思いました。
文字が少なく絵も親しみやすく、
なのに奥が深い五味太郎ワールドです。
五味太郎さんは私が大大大好きな作家さんで、
自分が子供の頃から大好きでした。

付録の「かがくのとものとも」に載っている
「作者のことば」がまた楽しいです。
心のどこかで持っている、
失敗した自分に対する
ドキュメンタリーな視点…。
子どもの頃、自分にもそんな面があった気がします。
この絵本を作るに至った経緯や過程も
面白おかしく実況されていて
クスッと笑いながらも。
絵本作家さんの心の機微や、
それを作品に仕上げる力は
本当に素晴らしいなと思うのでした。

おしまい!
かがくのともは本当におすすめです〜!
内容も絶対いいし、お値段もやさしい、
薄いので収納も助かるの三拍子揃ってます。
定期購読の案内から
今後のラインナップが見られるので
ぜひ覗いてみてくださいね!

私は2月号が届く前に
新聞紙を用意しておかなければ…と
今から心の準備をしています


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