だけど、ハリが刺さって「いたい！」という子はいても、
だからといってハリネズミくんを避けたり…、
なんてお友達はここにはいません。

なので温かさと安心感をもって、子どもに読んであげられます。

むしろ、『みんな違ってみんないい』と
慰めて励ましてくれるおともだちまでいます。

どちらかというと、
自分のコンプレックスと向き合うお話でした。

そして考えたのが、嫌いな自分のハリで、
だいすきなみんなにマフラーを作ること！

その展開がかわいくてやさしくて応援したくて、素敵…！！

なのですが、
私がいっちばん感動したのは、最後の最後、
おともだちからのハリネズミくんへのプレゼント！！


↓ネタバレしちゃいます！


なんと、みんなで育てたお花で、

ハリネズミくんの背中いっぱいに
生け花のように飾ってあげるんです！

これならチクチクしないね！

そう言って、
ハリネズミくんがずっとやりたかった

『おともだちとハグ』！



は、発想～～～～～～！！！！！


こんなにも素敵なことを思いつくなんて、
作者の方すごくない…？！？！ものすごい…！！！

何よりもその背中いっぱいの
お花の絵もまた美しくて綺麗でかわいくて…

もう、持ち歩いて、
みんなに「見て！！」と見せて回りたいくらい！


コンプレックスを自分でいいものにしようと頑張って、
するとおともだちがもっと素敵なものにしてくれて…


えっすごい…


と、興奮する母のかたわらでニッコニコの４歳児です。

「うわああ～～～～きれーだね～～～」

とかいいながら、
みんなとハグしてるハリネズミ君をみてニッコニコです。

マフラーを編むところまでは、まあ普通だったんです。
そこまで大きな反応なく、フムフム…といった感じで読んでました。

それが、最後のお花をみて「うわあ～～～！！」ですよ！
４歳の、「思わず声が出た！」という瞬間、たまらないです。


途中、ハリネズミ君が熊さんに持ち上げてもらって
高くから遠くの景色を見渡す、というシーンでも
「うわあ～～～…」と画面に見入っていました。

風景画みたいにとても綺麗なので、
子どもも本当に高いところからの景色をみたような反応でした。


かわいくて、やさしくて、気持ちがあたたかくなる。
読んだあと、思わず笑顔になってしまう、
そんなとっっても素敵な絵本で、
子どもも私もすっかり大好きになりました。


↓同じ作者さんの絵本、こちらも大好きなお話です。





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