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「わにわにのごちそう」
「わにわにのおおけが」


 文: 小風 さち
 絵: 山口 マオ
 出版社: 福音館書店
 2~4歳向き


友人におすすめで教えてもらった絵本です。
もっと早くに出会いたかった~!!と思いました!

有名なシリーズだそうで、絵本ナビさんでも人気ランキング上位のプラチナブック認定の絵本と紹介されていました。

【絵本ナビ】試し読みページ


「わにわにのごちそう」

子どもと一緒に初見で読んだので、一緒に驚いて一緒にウケて一緒に大笑いしました!

いや、ここどこ?誰の家??わにの家??
いや、人間サイズの家・家具なのに、ズリズリ(四つん這いで)あるくんか~~い!!笑笑!!

と、そこからもう大笑いです。

『2歳~向き』とありますが、そういうシュールさにウケられるという意味では、
4歳で初めて読んだのも良かったのかな~と思いました。

しかし料理するときは律儀にエプロンをして、
食べるときはきちんと椅子に座って、フォークとナイフを持ち。

おお、そうくるか…とページをめくると、

なんとフォークとナイフを放り出して肉をかぶりつくわに!!

ええ~!?そうくるか~~!!!
とまたまた大笑いです。

床に散らばる食器と野菜…。

「なんで用意したんだよぉ~~~!」

とツッコミどころを理解してる4歳の反応に内心感心しながら、
一緒にケタケタ笑えて楽しかったです。

シュール、という概念?がまだ理解できないと思われる4歳だけれど、そのシュールさに大うけでした。



「わにわにのおおけが」

わにわにのごちそうを気に入ったのか、
自分で図書館で見つけ出し「これ読みたい」と持ってきた!!感動…!

人間サイズの廊下をズリズリと歩く姿はすでに履修済みですとでも言うように受け入れてる息子。
タイトルを読み上げると、おおけがしちゃうの…?と反応します。

『ずいぶんと ちらかったへや。
 かみが あります。
 ハサミが あります。』

息子「エッ…」

『きって おって はって』

息子「エッ!はさみでケガしちゃうんじゃない…?

『きって きって きっ!』(ケガするワニの絵)

息子「ヒッ…!!


ゆびを切ってしまって血が出るワニをめちゃくちゃ不安そうに見守る息子…!!
包帯を巻くワニを心配そうに見守る息子…!!

なんだなんだかわいい(息子が)!!
ええ~~、そんな、タイトル+ハサミを見て「これでケガするかも」と予想したのにもビックリしたし、痛々しい様子で心配するのにもビックリ…

保育園でハサミを使う機会が多くなり、おそらく散々「指を切ったら痛い」と注意されていて、身近な道具や経験からの予測と共感と想像力が垣間見えて、ちょっと心が震えました。


というのもここのところ、高いところから落ちたり車にぶつかったり…と、想像がつかない危険に対しては
「どうなっちゃうのかな~~??」
「おもしろ~~い!!」
と言ってワクワクしちゃう興味の持ち方をしている節があって怯えていたため…。


と、そんな心震わす母と、ワニを心配する息子がページをめくると…

包帯をぐるぐる巻き…

まだまだ巻き…

もっと巻き…

手よりも大きくなった、包帯を巻いた指!!

「な、なんでだよぉ~~~!!!」と大爆笑する息子と私。

そして何事もなかったように工作を続け、完成させるワニ。

『よーし よし』

「なんなんだよぉ~~~~!!!!」と大笑いする息子。


なんなんだよ!!って、全くもってその通りで、とてもストレートないい感想だな~~!!とニコニコしてしまう母なのでした。

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いや~~、わにわに、おもしろかったです!!

ことばのリズムも心地よくて、それでいてなんだか可笑しくて、
そういう面でも素敵な絵本でした。