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「はじめてのともだち」
(こどものとも2022年5月号)

 文:星野はしる
 絵:大島加奈子

定期購読している、こどものともの5月号です。


表紙を見てタイトルを読むなり、4歳息子は

「どっちの子の、はじめてのおともだちなんだろうね?」

と漏らしました。

えええ~~~びっくり…!!
『どちらにとっての』初めての友達なのか?
そんな疑問?を?持つ??

これから始まるストーリーへの期待の現れ、と受けとっていいんでしょうか。
正直驚かされ、感動してしまいました。


からだのちいさいねずみの『みっち』が通う、ちゅうちゅう園。
ぶつかり合うような遊びが苦手で、ひとりで積み木をして遊んでいます。


あらま。
園のクラスの中で体格小さめ。
さらには
「おもちゃの時間はひとりであそんだよ!!
と報告してくれる我が子…
少し共感するところがあるかもしれないわ、と読み進めました。


そこに遠い国からやってきた、はりねずみのニョタくん。
ねずみの言葉がわかりません。

言葉が通じないし体は大きい、食べるものも違う。背中の針は刺さったら痛い。

そんな転入生を気にかける優しいみっちと、
何もわからないなりに、みっちを助けようとしてくれるニョタ。

そんなふたりがともだちになるまでのやさしい友情物語でした。

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息子の最初の疑問、
どちらにとっての初めてのともだちなのか…

それは、お互いにとっての、ということでいいのかな~?と思いました。

ハリネズミのニョタにとっては、異国の地で初めてできたともだち。
みっちにとっては、穏やかに一緒に遊べて自分のために怒ってくれる。

そんな、お互いがお互いを気にかけてくれる素敵な存在になったふたりの話にほっこりしました。

息子も終始笑顔で、おすもうをしてたはず体の大きなねずみとニョタがいつのまにかかけっこになってしまうシーンではケラケラと大笑い。

怒っていたはずなのにいつのまにか面白くなって笑っちゃった、なんてシーンも大ウケでした。

楽しいときは針が寝ていて痛くない、なんていう豆知識にもホーーッと感心していた4歳。


イラストもかわいくて、癒しの絵本でした


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