「てぶくろ」
作: (ウクライナ民話)
絵: エウゲーニー・M・ラチョフ
訳: 内田 莉莎子
出版社: 福音館書店
童話館ぶっくくらぶ・大きいいちごコースの配本で届いた絵本です。
届いたときは確か2歳だったと思います。
早速読み聞かせようとしたところ、
「(絵が)こわい」
と…読んでくれなかった…!!
たしかにリアルテイストのイラストではありますが。
ページをめくるのも嫌がったため、子どもの目の届かない場所にしまったままになっていました。
そして4歳になり、
そういえば…と取り出してきたところ
「わ~~!!あたらしい絵本だ!みたことないやつ!よむ~~!!」
と、早く読んでと私のまわりをチョロチョロまわって大はしゃぎ…
お、おまえ…新しくもないし見たこともあるんだぞ…!?!
という言葉をグッと飲み込み、いっしょになって「イェイイェイ~読もう読もう~!」とテンションあげてページを開きました。
最初のページを見るなり、
「お!!!これ、お!!!」
一文字目の「お」だけ大きくて綺麗な飾り文字になっているので、読める4歳は嬉しそうです。
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内心、また怖いって言うのでは…とハラハラドキドキしながら読んでたのですが、1ページめくったところからもう掴みはオッケーとばかりに「うわ~!ええ~!うひゃひゃひゃ!!」ととても楽しんでいました。
息子の好みとかもあるんだろうけど、やっぱり適正年齢ってあるのかな?!と思った次第…
ちなみにこの絵本は「読んであげるなら3才から」とのこと。
もうちょっと早く再トライしておけばよかった!
あらすじ
おじいさんが落としたてぶくろに、ねずみがもぐりこんで言いました。
「ここでくらすころにするわ。」
するとかえるがやってきて、いっしょに入ることに。
するとうさぎもやってきて、いっしょに入ることに。
するときつねがやってきて…
さらにおおかみがやってきて…
こんどはいのししまでやってきて…
そしてさいごはまさかの熊までやってきて…!
私の感想&こどもの反応
いやなんでやねん!!笑
なんだか表紙からはしっとり・ほっこりしたお話を想像していたのですが、全然違って、わたしも子どももケラケラ笑いながら読み進めました。
うさぎまでは、「また来た~!」と和やかにほのぼのとしたお話のテンションで、それでも楽しく読んでいた息子。
いやいや、よくよく考えれば手袋にうさぎは入らないよね?と思い至りそうなものなのに、表紙で既にこの三匹は入っていたので私も素直に受け入れてしまっていました。
が、きつねがやってきたところから、えっそれは…どうなの…?という空気に…
え、入っちゃった!
え、いのしし?!
え、熊?!?!
「ムリだよねえ~!はいらないよねえ~~?!」
と言いながらもニヤニヤ&ワクワクという新しい表情をみせつつページをめくる息子に私もニヤニヤ&ワクワク…
次々と訪れる動物たちに目を奪われがちですが、手袋がだんだんバージョンアップしているところにも注目です。
土台ができ、はしごができ、快適そうなルーフバルコニー(?)に素敵な窓…
パンパンに膨れ上がった手袋は今にもほつれてしまいそう…
細かい変化があることに息子も気付き、
「あ!ここ!」
「あ!まど!」
と間違い探しのように探す様子もみられました。
そして最後は、何事もなかったかのように元通り…
その不思議な余韻に浸りつつ、
でました「もう一回!!」!
表紙を見て怖いと泣いていた2年前の面影はそこにはなく…せ、成長したなあ~~!!と感慨深くなりつつ、3回連続読む羽目になるのでした。
素敵な絵本です。
定期コースでの配本でなければ自分では買わなかったかも…と思うと、ありがたいな~
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【こどもちゃれんじ】
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