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「手と手をつないで」

 文: マーク・スペアリング
 絵: ブリッタ・テッケントラップ
 訳: 三原 泉
 出版社: BL出版  32ページ


とても優しい絵本でした。

4~5歳向けとありましたが、
2歳でも3歳でも読んであげていいと思います。
むしろもっと早くに読んであげたかったな~。

あと数日で4歳になる息子…と、
若干しんみりしながら本屋さんにいたときに目に留まり、
中をみて、これは、このまま息子に語り掛けてあげたい…と思い、
しんみりしながら購入し、さっそく読み聞かせました。

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親ネズミと子ネズミかなあと思えるふたりですが、特に言及はされてません。
お父さんかもしれないし、
お母さんかもしれないし、
先生や、叔父叔母、兄弟姉妹、
だれでもいいと思います。

できれば息子には、自分と私(母)を思い浮かべてくれたら嬉しいなあ~~と思いつつ…


タイトル通り、手と手をつないで、でかけます。

それはいつもの散歩のようでもあり、
これからの毎日のようでもあり。

「あめがふってもだいじょうぶ
 みずたまりをわたってあるいていこう」

「かぜがびゅーっとふくときも
 はっぱをおいかけてたのしもう」

「あついなつは…」
「さむいふゆは…」

「よるは」、
「ゆきのひは」…

「かぞえよう」、
「さがしてみよう」、
「たのしもう」、
「~しよう」…

おはなしはすべて、おおきいネズミからちいさいネズミへの語り掛けですすんでいきます。

希望にあふれる…というと大げさかもしれないけれど、
これからの道、季節、毎日に期待で胸膨らませられるような、そんな肯定的な声掛けばかりです。

読み上げながら、これまで一緒に散歩したこと、
夏の日や冬の日、何でもない日に一緒にみつけたことが
ありありと蘇ってくるし、

これからも同じように一緒にたくさんの発見をしながら楽しもう、
辛いと思えることだって楽しみはみつけられるよ、と、
そんなメッセージをこめられてる文章にも感じます。

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絵本じゃなくてもこんな風に普段から語り掛けてあげられたらとっても素敵だな~と、
心がけようと思いました…。

息子はというと、読みながら

「あ、とりさん!」
「わ~虹だ」
「ふくろうさんだねえ」
「ゆきだあ~」

と、ほんとに散歩中かのように、
いろいろなものを発見し、楽しんでいました。

読み終えたあと、なんとなく内容の意図するところを感じたのか
こちらを見てにっこりしてくれました。
わかりませんけれども笑。

わたしは感傷に浸っていたのもあり、とっても優しい気持ちになりました。

なんだかこういうの久しぶりで、
こういった時間や気持ちを共有できることが
『絵本の読み聞かせ』の醍醐味かもしれない…なんて沁みました。


しみじみしつつも、素敵な時間になりました







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