「ぜったいに おしちゃダメ? ラリー と どうぶつ」
作: ビル・コッター
出版社: サンクチュアリ出版
シリーズ累計70万部突破だそうです。
シリーズ累計70万部突破、伊達じゃないです。いやすごい。ほんとすごい。
なにって、子どもの反応が。半端なかったです。
このシリーズの表紙はそれはもう幾度となく目にしていました。
本屋さんにいくと必ず平積みしてあって、定番の絵本なんだなと思っていました。
あまりに目に付きすぎてというか何というか、手に取るまでしていなかった私…
これが欲しい、と言ったのは3歳の息子でした。
今日はすきな絵本選んでいいよ、と伝えると、ササーーーッと一直線、そして躊躇せずにこの絵本を持ってきて、「これにする!!」と…!
気持ちがいいくらい即決だったので、じゃあそれにしよう~!とレジへ行きました。
もしかして…ずっと気になっていたのかな…?!?!
なんとまず最初に、お父さんお母さんへの注意喚起から入ります。
お子さんが絶対押さないように気を付けて、と… す、すごい!!リアリティ溢れてて、そこから子どもは大興奮です。なんてったって、大人に注意してるんだもの、ほんとに押しちゃいけないやつだ!!そんな感じでテンション爆上がりです。つかみはオッケーどころか最初からクライマックス的な盛り上がりに私が若干うろたえました。すごい。
ところで、タイトルからもこの本がシリーズ1作目ではないということは何となくわかりましたが、いきなり「また会えてうれしいよ!」「こんどこそできるかな?」といった風に、1作目を読んでること前提でお話がすすみます。ちょっぴり「?」となりつつも、おかまいなしの息子でした。よかった。
さて、散々押しちゃダメと言われたあとに、でもちょっとだけ押してみようか…なんて悪魔の誘いをされたビビリの息子は、
「やめた方がいいよぉ~~」
と戸惑いながらも、ラリーくんの掛け声に後押しされ、チョン!と押してしまいます!そしてすかさず私の背中に隠れるという!!
いや~~~すごい!!あふれるこの緊張感!!もう心臓バクバクなのでは??と思わずにいられない…3歳で初めて読んでよかったかもしれない、1~2歳ではこの緊張感は味わえなかったかもしれないです。おもしろすぎる。
そして案の定えらいことになってウワーーーキャアーーーと言いながらも、ラリーに指示されるままに2回押したりいっぱい押したり絵本をバタバタしたり…ゲラゲラ笑って興奮冷めやらぬまま、『おしまい』!あーよかった!からの、
「もういっかいよんで!!!!」
すごい!!!!帯に書いてあった通りだ!!!!
何度も「読んで」とせがまれて、2回目以降はもう何が起こるかわかってるくせにおんなじようにビビッたりひるんだり押したり隠れたり…
何がすごいって、このボタン、絵なんですよね…しかけ絵本みたいにほんとのスイッチがついてるわけでもなく、カチカチなる訳でもなく、絵のスイッチを、こんなに恐る恐ると押す子どもの様子に、なんとも言えない感動と衝撃が沸き上がるのでした…。
4回くらいイッキに読んで、もう息子も私もゼーゼー息切れでした。
それでもまだ読んでという…こ、こわい…70万部、こわい…
ちなみに、表紙のボタンはツルツルしていてそのまわりはちょっとザラザラ、その感触も楽しんでいました。
いや~~~…、すごかったです。今まで手に取らなくてごめんなさいというか。売れてる本には理由がある、というのを改めて実感しました。
他のシリーズも読んでみたくなりました。少し間をあけてから…
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