作: マーシャ・ブラウン
訳: おがわ きよし
出版社: 童話館出版
童話館の定期購読で届きました!
小さいくるみコースです。
ポストに入ってるところを息子に見つかると、そのまま開封してすぐに読む…という流れになるので、下見なしで息子と初見で私も読み進めました。
初めて読んだのですが、いや~~~~ビックリしました!!!
最後の結末にものすごい意表を突かれて、
「え!?」
って、息子と顔を見合わせてしまったくらい。
私なんかは、つい「マジか~~!!!」なんて叫んでしまいました。
けど息子は「おもしろーい!!もういっかい!」とウケてたので、よ、よかった…!
いやー、びっくり!びっくり笑!!
一回目と二回目読むときとでこんなに印象がかわる絵本、初めてかもしれないです。
※以下、結末のネタバレあります
要するにこれは、人をおちょくったりからかったりすると自分も騙されちゃうよ、という教訓を含んだお話…なのかな?!笑
ストーリー、はじまりはこんな感じ。
おじいさんとおばあさんが最後のふたにぎりの粉をつかってパンをひとつ作ったのに、パンは逃げ出してしまいます。あーよかった。
うさぎに食べられちゃいそうだけど逃げ切った。よかった!
熊に食べられちゃいそうだけど乗り切った、よかった!
…っていう、いやもうほんと、だって、完全に、パンぼうやかわいいね、楽しいね、あーよかったピンチを切り抜けたね!っていう話の流れだったじゃないですか。私もそんなノリで読み進めてました。
そして最後に現れた年寄りギツネ… あれ、どうも雲行きがおかしい…(でも息子はワクワク…)おや、このままいくともしかして…(でも息子はワクワク…)
「「あ!!!!」」
パ、パンぼうや、た、食べられちゃった…!!?!
「「えっ…?!」」
そのあとキツネのおなかから脱出する…なんて展開ももちろんなく、
このはなしはこれでおしまい。
そして不思議なことに、二回目読むと…
おじいさんおばあさんは最後のパンを食べれなかった…かわいそう…
うさぎも熊もパンぼうやにいいようにおちょくられた…かわいそう…
なんて気持ちがわいてきます。
食うか食われるかなのでどっちが酷いもどっちがかわいそうもないのかもしれないけど…
年の功には勝てない、という教訓でしょうか。
結末書いておいてなんですが、知らずに読むとほんとにビックリします。しました。
子どもの、笑いだすまでのポカーンとした表情もなかなかの見ものでした。
おもしろ~いと笑ってたけど、どういう意味で面白かったのか、その心境を聞いてみたい…
ちなみに、繰り返し出てくるパンぼうやのうた、読むの地味に辛かったです笑
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