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作: えがしら みちこ
出版社: あかね書房 


男の子がおむかえの自転車に乗りながら、今日あったことをおしゃべりしているお話です。

保育園児のいま、読み聞かせできてよかったです!!
うちも自転車なので まさに同じような登園とお迎えをしていて、息子も共感度抜群でした。
自転車のうしろから、表情が見えない私にむかって一生懸命話しかけます。
私もだいすきな時間です。

だけどうまく説明できません。
絵本の男の子といっしょ。
お母さん、お父さんに、どうにもうまく伝わらない。
お母さん、お父さんも、こういうこと?それはあれかな?これかな?
謎解きのように、会話がすすみます。

3歳息子、わかるわかる~~とでも言いたげに、食い入るように夢中でした。
ぼくもこれやった!ぼくの保育園もこう!なんて教えてくれたりもします。
本人にとっても会話のヒントになったようで、
3歳児の会話のヒントになる絵本…?!とちょっと感動…

そして、楽しい話をいっぱいしたあと、ちょっと悲しい出来事も報告してくれます。
はげます親と、はげまされる子ども。
うちあけばなしを無事にできたこと、親が受け入れてくれたこと、応援してくれたこと。
泣きそうな、でも安心したようなその子の表情に、私も胸が詰まり、そして息子もジーッと見つめていました。

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この絵本を読んだ日は、いつも以上に園でのできごとを教えてくれました。
私も頑張って聞きました笑。

楽しい話も、失敗したことも、イヤだなと思うことも、
どんな話も最後に「話してくれてありがとう」と伝えるようにしています。


一時期、何かがイヤで保育園に行きたくなくなったとき。

「できるできる、大丈夫!」
「でも保育園はたのしいところだよ!」
「先生やさしいよ!たすけてくれるよ、相談してごらん」
「こうしてみたらいいんじゃないかな?」

なんて私なりに一生懸命励ましてた時がありましたが、
だんだんお話してくれなくなったことがありました。

あるときから、
「話してくれてうれしい」
「教えてくれてありがとう」
とだけ言うようにしたところ、
いいこともイヤなことも話してくれるようになりました。
それが全部かどうかはわからないけど。

3歳児とはいえ、その悩みは私には解決できないことばかり。

下手に助言をしようと思わず、聞き役に徹するように頑張ってます。
子どもとの会話って、頑張りが必要なんだなあと、親になって初めて知りました。


だけどやっぱり、こんなにも楽しい時間、大切な時間、嬉しい時間なんだとあらためて思わせてくれた絵本でした。

ほんとに、今現在 保育園の送り迎えしている親子に、ぜひぜひオススメの一冊です~~!