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「おなかのこびと」
 作:よしむらあきこ


教訓系の絵本は敬遠する傾向があるうちの3歳児…
どうかな?と思いましたが、
これはヒットしました!!

食育絵本、と言うのでしょうか。

きちんと噛んで食べないと、
バランスよく食べないと、
お腹の中が大変なことになるということを
おなかの中のこびとの様子を通して説明しています。


まず、『おなかのこびと=ちいさい自分』ということ。

みしらぬ誰かや妖精などではなく、
ちいさい自分が困っている…?!
突然の共感度MAXから始まります。

食べ過ぎたらお部屋がいっぱいで苦しくなる…
冷たいものばかり食べると寒くなる…
寝転がって食べたりすると目が回る…

とってもかわいいこびとが、
とってもかわいく、怒っています。

そして…そんなことが続くと、
うんちがどろどろになったりかた~~くなったり、
とにかく、君がつらくなるのよ!と
教えてくれます。


ここがありがたい点、その1!

いままで私が
「冷たいもの食べ過ぎるとおなかこわすよ!」とか
「よく噛まずに食べたらうんち詰まっちゃうよ!」
とか言っても、いまいち空回りしてましたが
事の因果関係がピーンとつながったみたいで!

なんと、

「もういっこアイスたべたら、
 おなかのこびとさん寒いかな?」

「もういっこパンたべたら、
 おなかのこびとさん苦しいかな?」

なんて、自分から言うようになりました。

おかげですっかり定着して、

「うろうろしながら食べたら、
 おなかのこびとさん、気持ち悪くなっちゃうよ!」

なんて言ったりして
おなかのこびとさんを引き合いに出しています。
(もちろん空振りすることも多々です)


ここがありがたい点、その2!

おかあさんが怒るから、ではなく、

『優しい自分がおなかのこびとを労わっている』

という点が、
どうやら本人的に素直に注意を聞けるみたいです笑

こなまいき…

私も、『怒るお母さん』を
しなくていいのがとてもラク。

「うわ~~えらい!やったね!
 おなかのこびとさん、喜んでるよ~~!」
なんて一言フォローして…

するともう大満足な顔しています。

MP
↑ いいたいこと言って、
  おへそからおなかの中に帰っていくこびとさん笑


ほんとに、教訓系(こうしたらよくないよ、と伝えるのがテーマの)絵本には敏感で、
「これもう読まない」とか言う息子。

おなかのこびとも、最初、読んでるときは神妙な顔していたので
「(あれ、ここは笑うとこでは…?
 無反応…これもダメだったかな…?)」
とドキドキしましたが、
今までの自分を思い起こしながら見てたのかな…?

親が思った以上に、3歳児には刺さったようでした!



※追記※

4歳になり…

「おなかのこびとさんがたべやすいように、
 ぼくのお口で小さくしてあげてるんだよ~」

といいながらめっちゃモグモグしています。
ありがとうこびとさん…