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「100円たんけん」
文:中川ひろたか
絵:岡本よしひろ
くもん出版


本屋さんで見かけて、購入した絵本です。

3歳の子どもにとって身近になりつつある「100円」。

バスに乗るときに100円。
自販機でジュースを買うときに100円。
ガチャガチャ回したくて100円を3枚。

「ぼくがやる!」と私から100円を受け取って、
運賃箱に入れたり自販機に投入したり…。
お金に触れるいい機会だと思い、もちろん応えていました。

そして先日、動物カフェに行ったとき、鳥の餌やりが1回100円。
経験させてあげたかったので100円渡しましたが、エサはすぐになくなってしまい…
せっかく連れてきたのにここを我慢させては意味ないぞと思って3回くらい買ったあたりから、

「100円ちょーだい!」
「早く100円ちょーだい!」
「100円!!!ちょーだいよ!!!」

すごい勢いで何度も100円をせがまれました。
次でおしまいだよ、もうないよと言っても
ヤダヤダヤダヤダ100円100円100円100円…!!!

これはいけない…と思った。
100円って、そんなに簡単に、いくらでも出てくるものじゃない、それを教えないと…。


おしごとをして、やっともらえるお金。
これで、おもちゃを買ったり、ごはんを買ったり、お洋服買ったりしてるんだよ。
そんな話はもちろん何度かしていました。



そんな矢先に出会ったのがこの絵本です。

タイトルが目に飛び込んできて
(平積みにしてくれていた本屋さんに感謝!!)
すぐさま中身を見て、こ、これは良い~~~!!!と、
その場でレジに持って行ってしまいました!


後から調べると、小学生低学年向けと書いてありました…まあいいや!
理解できなくてもいいので、お話として100円がどんなものかを知るキッカケになればいいかな!!


まず、絵本の中のおかあさんがお金の役割を簡単に説明してくれます。
私じゃこんな風に説明してあげられない…ありがとう絵本のおかあさん…

そして商店街に行き、100円で買えるものを探します。
「100円たんけん、出発!」

お肉の量り売り、牛と豚では同じ100円でも量が違う…

八百屋さん、トマトは1個、ピーマンなら5個。

100円パーキング、場所によって20分だったり60分だったり。

100円の価値、ものの価値、時間の価値、いろんなものを肌で体感していきます。

そして最後に、「ぼく」が100円で買ったものは…??

(これ、ちょっと私が読み聞かせるのは気恥ずかしかったです笑)


自然でお勉強くさくないので、子どもも「何かを教えられてる」感がなくてワクワクしながら一緒に見ていました。楽しんでくれてよかった!
近くに商店街があったら、自分たちでも本当にやってみたいな~と思いました。


この本がキッカケになったのかどうかはハッキリしないけど、
お店でこれほしいと言われて100円だったら「100円たんけんだ!」と思い出したり、

無限に100円欲しがったときも、
「だけどこれは100円5枚だけど、さっきのは100円3枚で買えるよ。ほんとにほしいのはどっち?」
なんて質問をすると、ちょっと考えるようになったりするようになりました。


まだヨチヨチでおぼつかないときは、100円を自販に入れたりする姿がとてもかわいくて、
ジュースを買いたがるとホイホイ渡してしまってた私ですが、
さすがに自我がしっかりして、しかも100円渡さないことに怒り出したりするようになると、
色々考えてしまいます…

私も、子どもとお金の接し方、話し方について参考になりました。

小学生向けと言えど、100円玉を知っていれば充分楽しめる絵本でした!

あと、絵がね~~~~とっってもかわいいんですよ~~~~!!好み…!!!


そのうちおこずかいとかが始まると、
「これが欲しいから100円ちょうだい」から、
「この100円で何買おう?」
に変わっていくんだろうな~。

その時期までに、繰り返し読み返したいなあ~~!