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「かわいがり子育て 3歳までは思いっきり甘えさせなさい」

 著:佐々木正美 児童精神科医



出産後ひといきついて、初めて手に取った「育児書」です。
初めて読んだのがこの本でよかったと思ったし、
自分の中での指針のようなものにもなりました。

「愛情に与えすぎはない、望んでることに応えてあげて」
「望んでいないのにやってあげるのは甘やかすこととは違う」

そして、甘やかすとは何か?
放置したり、なんでも買ってあげたり、そういうことではなく…
と、その線引きや考え方も説明されています。

初めての子育て、教えてくれる人は周りにいなくて、
ほんとに途方にくれていたので、ほんとうに助けになりました。

そして…

「待つ、の~んびり待つ」

これを、急ぎや決まった予定がない限り、とにかく実践するようにしました。

水たまりで気のすむまで遊ぶのを見守り、
道端の小石を拾っては落とし拾っては落とし…をジッと見守り、
泥に手をうずめてグルグルしてるのをジッと見守り…

きっと、この本を読んでなければイライラしてしまってたような状況も、
子どもは何か刺激を受けてるんだ、小さな発見を繰り返してるんだ、
そう思えて、のんびり待つことができました。

早く夕飯の準備を整えるより、この小さな刺激の方が
きっと子どもにとって大切なんだろうなと思えるようになりました。


そして、もうひとつ。

命令口調でばかり話すと、
子どもも命令口調になるというもの。

誰にでもすぐに

「こうしなさい!」
「こうしないといけなんだよ!」
「それは悪いことだよ!」

と命令や注意をしがちな子の様子を見ていて、
こういうことなのかなあと思い…

とにかく命令からの叱りつけることは
極力しないように頑張りました。



…そう、3歳までは…

今、ついに3歳になり…
実は正直、途方にくれています笑

口も達者になり、こちらの意図も汲むようになり、
そのうえで反抗するという…!!
もう、甘やかすだけではいけない…!

ですが、きちんと
4歳以降のしつけのフォローも載っていました。


「納得したふり、それからしつけ」

子どもはわかってる、すでに後ろめたい気持ちをもっている。
あえてその主張を受け入れてから、でもね…と…

今後の新たな指針となりそうです。


そして最後に……!!

「育児書は、気に入ったところだけ、参考にする」!!

このひとこと。

あれもコレもと育児書や子育て記事を見ては、
焦ったり落ち込んだり…
を、繰り返す私も、フと思い出しては、
そうだった!!
全部がうちの親子に当てはまるわけじゃない!
気に入ったところだけでいいんだった!

さらに言ってしまえば、1冊の育児書で
ひとつでも気に入るところがあればラッキー!!!

そんなメンタルになれました〜〜!!


実をいうとすべての項目についてここで語ってしまいたいくらい、
もう、絵も言葉も、わかりやすくて、そしてストンと胸に落ちるものばかり。
ちょっと行き詰まったとき、何度も繰り返し読んでいます。


初めての子育て、きちんと叱らなければ、しつけなければ…
そんな強迫観念に陥らずに済んだ、ありがたい一冊でした。